必要保障額の正しい算出方法
必要保障額の計算方法ってご存じですか?
ライフプランソフトによって、計算式は異なるのかもしれません。
YouWillでも算出しているのですが、そこだけだと問題点があります。
何が問題点で、どう解決するかをご案内します。
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必要保障額の計算方法
まず計算式を書くと
必要保障額= 死亡年齢以降の支出の累計額 -死亡年齢以降の収入の累計額
- 死亡年齢時点の 金融資産 + 死亡年齢時点の 負債
となります。
ちょっと分かりにくいので、図示すると
となります。
必要保障額のグラフ
例えば、共働きの夫婦で、奥様(配偶者)の必要保障額がこちらのグラフだったとします。
このグラフでは、必要保障額は127万円となっています。
計算方法は上記の計算方法でやっています。
配偶者を42歳で死亡としてシミュレーション
シミュレーションの画面では、死亡年齢を変更ができます。
配偶者の死亡年齢を41歳にすると、右下の資産・負債推移グラフで
現預金が約2000万円足りないことが分かります。
なぜ、必要保障額は足りているのに、現預金がマイナスなのか?
当初の必要保障額の計算ロジックでは、生涯に渡る収入と支出の差額で計算していています。
そのため、高齢期の不動産の売却や相続で資産を譲り受けるなどの収入と
現役世代の子育て費用などの支出、収支のタイミングを考慮されず、
現役世代中に現預金がマイナスになる可能性があります。
今回のケースではマイナス1741.9万円となっています。
保険を追加
そのため、現役時代の現預金のマイナスを防ぐために
もう少し保障が必要となります。
今回は配偶者の保険を追加します。(保険金額2000万円)
再度、配偶者を42歳で死亡としてシミュレーション
再度、配偶者の死亡年齢を42歳にして、シミュレーションをすると
収入に保険金2000万円が増え、現預金もマイナスにならずに推移します。
結論
必要保障額の計算だけでは、死亡時に現預金がマイナスにならず問題ないか
判断できない場合がありますので、
シミュレーションで死亡年齢を変更し、現預金がマイナスにならないか、ご確認ください。