ファミリーオフィス と FPビジネス
FPビジネスをどうやって付加価値を高めていくか?
ヒントは『ファミリーオフィスのサービスを知ること』かもしれませんので、
今回はファミリーオフィスについて、書いてみます。
FPビジネスなど、日本はアメリカの20年遅れだ、とか言いますが、
ファミリーオフィス関連もだいぶ差があります。
英語のサイトですが、Family office Exchengeは参考になります。
https://www.familyoffice.com/
Table of Contents
ファミリーオフィスの始まり
ファミリーオフィスのパイオニアはロックフェラー家やモルガン家などのような資産家です。
資産家の場合、当然ですが資産が多い訳で、自分でやっていたら、管理だけで一日が終わってしまいます。
なので、資産管理のプロを雇い、管理を始めたのが始まりなわけです。
ファミリーオフィスの種類
規模的に分類すると
シングルファミリーオフィス ある特定の一族だけの資産管理 資産規模100億円以上
マルチファミリーオフィス 複数の一族の資産管理 資産規模50億円
コマーシャルファミリーオフィス 多数の一族の資産管理 資産規模10億円以上
をとなります。
最近は、コマーシャルファミリーオフィスが増えているそうです。
ファミリーオフィスのサービス内容
サービスの内容で分類すると、Family office Exchengeは以下の8つに分類しています
⑴Founder’s Office 創業者向け支援
⑵Shareholders Office 企業経営の支援
⑶Family Enterprise Office 家業の継続支援
⑷Multi-Generational Office 世代間の支援
⑸Investment Office 投資・資産運用
⑹Compliance Office 家族間のコンプライアンス
⑺Trustee Office 管財人/信託
⑻Philanthropy Office 慈善活動
うーん、やっぱり富裕層向けのサービスですね。
資産運用だけでなく、所有する企業の経営についてや、事業承継、慈善活動など。
また別の切り口では、ちょっと古い本ですが、こちらの本を参考にすると、
⑴資産運用サービス
⑵オルタナティブ投資
⑶事務管理サービス
⑷プランニングサービス
⑸ライフスタイルサービス
があります。
こちらの方がわかりやすいですね。
ちなみに『ちょっと古い本ですが、、、』と前置きしましたが
2008年出版の本ですが、日本ではまだまだ先進的な内容です。
参考になるサービス内容
この中で『3. 事務管理サービス』と『5.ライフスタイルサービス』は参考になりそうですので、
具体的にしたいと思います。
事務管理サービスとは、
ファミリーオフィスにおいては、事務代行というのか、事務処理のアウトソースは
ファミリーオフィスのサービスで大きな割合を占めています。
富裕層がそういった事務処理に追われたくないという現れです。
確定申告書の作成およびその支援
投資の記録および関連会計サービス
データ集約
帳簿管理
請求書の支払い
ライフスタイルサービスとは
教育支援
コンシェルジュサービス
コレクションの拡大と管理サービス
ファミリー・セキュリティサービス
嗜好品取得サービス
邸宅、ジェット機、ヘリコプター、大型ヨットの管理サービス
緊急時およびおおがかりな医療措置への対応
などです。
結論
富裕層向けの付加サービスは、事務管理だったりするのかもしれません。
FPと税理士、弁護士との連携はありますが、
富裕層向けサービスをしている会社との連携も良さそうです。