富裕層にライフプランは必要か?不要か?

あるFPの方に、「私の顧客は富裕層が中心なのでライフプランは不要」と言われたことが気になっていました。

その時は、「そうですか。。」で終わってしまったのですが。

 

結論としては、「富裕層にもライフプランは必要」と思ってます。

 

ライフプランソフトの会社が言っても説得力がないので、、、以下で理由を説明しますね。

 

ライフプランの定義

手元にある、日本FP協会が発行するパーソナルファイナンスのテキストのライフプランの定義を引用すると

 

『広義のライフプランには、キャリアプランや家族に関するファミリープラン、

生きがいに関する活動プラン、健康増進や健康管理のプラン、そしてファイナンシャルプランなどが含まれる。

この広義のライフプランに対して、ライフプランを数値化したものがファイナンシャルプランのおける

狭義のライフプランである。』

とのこと。

 

上位にライフプランがあり、そのライフプランの一部にファイナンシャルプランがあります。

 

富裕層とは

 

よく使われる野村総研が出している富裕層の定義では

 富裕層:金融資産が1億円~5億円

 準富裕層:金融資産が5000万円~1億円

となっています。

 

富裕層がライフプランを行う目的

もし富裕層がライフプランを行うのならば、何を目的とするのでしょうか。

 

上記の富裕層の定義だけでは、イメージが沸かないので、いつくか富裕層の例をあげます。

 

⑴45歳男性、外資系企業に勤めるインカムリッチ。年収3000万円、資産1億円。妻、子二人。

⑵45歳男性、不動産オーナー。。脱サラして不動産賃貸業を開始。年収1000万円 資産1億円。妻、子二人。

⑶45歳男性。相続を受け、1億円の資産を所有。年収1000万円 資産1億円。妻、子二人。

超富裕層ではありません。

 

富裕層には分類されますが、税理士に確定申告をお願いしている程度で資産全体について相談する相手はいません。

 

付き合いのある銀行・証券会社や不動産業者も、商品単独の相談の相手にはなりますが

中長期的な資産の推移、収支推移は教えてもらえません。

 

ライフプランが家計診断(食費や通品費削減など)のようなイメージがあるかもしれませんが、本来のライフプランは定義の通りです。

 

なので、富裕層のライフプランの目的は

各資産のリターン・リスク、資産と負債のバランス、住宅の予算、教育費の予算、老後資金の見通し、など

BS、CFの両方を考慮した全体最適な中長期の計画

となります。

実は一般の方と同じです。。

 

ただ、一般の方より、資産規模、資産の種類も増えるので、高度な知識は求められます。

相続対策や事業承継対策も含まれる場合もあります。

 

ライフプランソフトでそれができるのか

 

富裕層を一括りにはできませんが、下記のような課題や悩みがあるかもしれません。

・収入も多いが支出も多い。

・子供に多額の教育費を掛けている。

・現役時代は良いですが、リタイア後は生活水準も高そうですので、公的年金だけでは足りなさそう。

・早期リタイアしたい

・様々な投資商品に投資しており、全体のポートフォリオの推移が見えない

・10年後、20年後に資産全体がどうなっているかシミュレーションしたい。希望の額と乖離はあるのか?

 

これらは、現状と希望をヒアリングして、YouWillに入力していただけると

収支推移表、BS推移表、金融資産推移表があるため、把握が可能です。

 

頭のなかや、エクセルなどで、イメージはしているかもしれませんので、答え合わせになるとは思います。

 

結論

零細企業も大企業もBS、PLで決算書を作ることは同じです。

ただ金額の大小、取引数(仕訳数)は違います。

 

ライフプランも、一般層も富裕層も違いはなく、収支推移表、BS推移表でライフプランを作ることが必要です。

ただ、資産規模や種類の多さが異なるだけです。

 

Youwillには必要な収支推移表、BS推移表がありますので、

是非、富裕層の方にもライフプランを作ってみてください。

 

そこからゴールベースアプローチ、シナリオ分析などアプローチ手法が広がります。

他の金融マンとの差別化にもなりますし、思わぬ課題が見つかり、ビジネスチャンスが広がるかもしれません。

 

参考ブログ:

『ゴールベースアプローチ』をやってみよう!

ライフプランの シナリオ分析

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最新記事

                   

関連記事